葛飾 北斎 (1760-1849)

宝暦10年(1760)に生まれ、勝川春草の弟子となる。他にも、狩野派や西欧の手法など、好奇心の赴くままに多くの画法を吸収した。そのため、彼の絵の幅はとても広く、そのしっかりとした力強い精神力により、自由で大胆な画風をものにしていた。北斎の一風変わった生活習慣は、当時の人々をも驚かせていた。例えば、彼は生涯に100回も住居を変え、貯金や財産を蓄えることに一切興味を示さなかった。つつましい生活に、生涯満足していたのである。
北斎の作品中には、多くの動きを見てとることができる。美人画や風景画の中に登場する登場人物それぞれが生き生きとしている。ときに、彼の構図は大げさずぎると言われることもあるが(画中に見られる富士山の大きさなど)、それらはどれも緻密な計画にのっとって描いたもので、他の画家には真似のできないものであった。彼の作品は、当時の日本のみならず、欧州の人々をも驚かせ、その活気に満ちた表現は多くの画家に影響を及ぼした。

冨嶽三十六景


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